Effects
乳酸菌の効果
21世紀は「バイオジェニックス」の時代
乳酸菌が本格的に研究され出したのは1857年。それからさまざまな種類の乳酸菌が発見され、ヒトの腸内に棲息していることもわかってきました。
21世紀には、新たな概念「バイオジェニックス」が登場します。体全体に直接作用するこのバイオジェニックスは今最も注目されている最新の乳酸菌理論です。
20世紀までの乳酸菌の主役の仮説「乳酸菌が生きて増える」
生きた乳酸菌が腸内フローラを介して働き、体に有益な影響をもたらすという理論
バイオジェニックス以前に提唱されたのは、「腸内フローラ」を介して乳酸菌が働く 「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」という概念です。
プロバイオティクスは、人の健康に働きかける生きた微生物の働きを解説したものであり、プレバイオティクスは、腸内の善玉菌の増殖を促し、腸内フローラのバランスを整える食品のこと(簡単に言うと善玉菌の餌になるもの)です。
プロバイオティクス
生きた菌そのものの作用
によって腸内環境を改善する
プレバイオティクス
腸内細菌の餌となる食品成分を
摂取することによって腸内環境を改善
いずれも生きた乳酸菌が腸(腸内フローラ)を介して体に働くという仮説が前提にある
20世紀は「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」理論が主流
しかし明らかになる矛盾
この理論は1989年に「腸内フローラを制御することにより動物に有益な影響をもたらす物質」と定義されるに至り、一躍製薬会社や乳酸菌飲料メーカーからの注目を集めることになりフレーズを販売促進に利用しました。しかし、この仮説は実験を重ねるにつれ、証明できるどころか、反する事実が明らかになってきます。
乳酸菌は腸内で生きて増えることができないという事実
乳酸菌は腸の厳しい環境下で増殖することができない
「生きて増える」この仮説を検証することが困難。そもそも様々な細菌のひしめく腸内では、乳酸菌が増えるどころか生きて働くのも難しい
「生きて増える」は今日まで証明されずに至る
大手メーカーが提唱し多くの人が信じた、「乳酸菌増える説」は、結局今日まで証明されずに至ります。この実験は、仮説ありきでそれを証明するための検証実験を行うことの危険性を示しています
仮説ありきの検証実験への反省
「生きて増える」仮説を信じて証明実験に明け暮れた
大手乳酸菌飲料メーカーで研究していた時期は、「生きた乳酸菌を飲めばその乳酸菌は腸で生きて増える」ということを信じていました。 腸内で乳酸菌が増えれば、乳酸菌が乳酸を産生して、悪玉菌が減り、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が増えるという仮説を立て、これを証明する実験に明け暮れていました。私の実験は、もちろん、飲んだ乳酸菌が増えていることを証明でき、しかも腸内菌叢も善玉菌優位に代わるという結果を期待するものでした。
この実験は15名の研究員が3ヶ月にわたって3回/週の割合でボランティアの協力のもと便と尿の解析を行いました。
しかし、この実験は、新鮮な生きた乳酸菌を飲んでも、飲んだ乳酸菌が腸で増えることは無く、腸内菌叢が変化することも無く、腸内容物の化学的変化も全く無い、という結果に終わりました。
この研究の結論は、メーカーの期待に反して「生きた乳酸菌を飲んでもその菌は腸内では増えることはないし、腸内菌叢に何も影響も及ぼさない」ということだったのです。
菅辰彦先生
乳酸菌の働きを証明する「バイオジェニックス」
ではどういった理論で体に乳酸菌が働くのでしょうか。それを説明するのが新たな概念「バイオジェニックス」です。体全体に直接作用するこのバイオジェニックスは今最も注目されている最新の乳酸菌理論で、バイオジェニックスこそが乳酸菌の働きを解明する理論と言われています。
乳酸菌が腸内フローラを介さずに直接体に
総合的に良い働きをもたらす
バイオジェニックスは、「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」とは異なり、
乳酸菌が腸内フローラを介すことなく、体にシグナルを与えて多種な働きを体にもたらすという考え方です。直接なので様々な良い働きをすることができます
乳酸菌の生死は関係ない
今までは、乳酸菌が生きて増殖することが前提でしたが、死んでても機能することがだからが生きているか死んでいるかはあまり重要ではなく、死んだ菌も含めて乳酸菌の作り出す物質:代謝産物と菌体成分が大事と考えられています。むしろ、それより大きさが大切ということがわかってきました。
東京食品のバイオジェニックスに基づいた乳酸菌
東京食品の乳酸菌はバイオジェニックス理論に基づき、死菌をたくさん食べることによって、直接体に健康効果を及ぼす菌です。
バイオジェニックス理論での乳酸菌の効果
インフルエンザウイルス
への効果
ノロウイルスへの効果
炎症緩和効果
NK活性への効果
便秘改善効果
バイオジェニックスで乳酸菌が働く仕組みと大切な条件